2022.03.07 | NEWS
ユナイテッドアローズの名誉会長重松理が代表理事を務める公益財団法人日本服飾文化振興財団(以下財団)では、戦後から現代(1945-2021)に至るファッション文化をまとめた「日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021」(以下本書)を3月1日(火)に上梓した。
財団では、服飾文化を次世代並びに後世に正しく現代史として伝承していくため、重松とのファッション年表の編集をスタート。
1945年から2021年までの約75年に渡る服飾史を、以下に注力して書籍化した。
◆権威の外の服飾文化史
◆ランウェイの外の服飾文化史
◆サブカルチャーファッション文化史
◆カテゴリー別研究
本書は「時代背景、社会の潮流、生活文化の流れ、その時代のインフルエンサーの変遷など、今まであまり表に出て来なかった75年の歴史を、カウンターカルチャーと共に次世代に伝えていく」ことを目的として制作を行った。具体的には、1945年~1949年、1950年代以降は各年代ごとにトピックスを挙げて、わかりやすいビジュアルで表現し、ファッション文化がどこから来てどのように定着し進化していったのか、消費者がどのようにファッションを受け入れ、大きな潮流となったのか、が伝わる内容となっている。
エディトリアルディレクションは、マガジンハウスで各誌の編集長を歴任、時代と風俗をメディアであぶり出してきた石川次郎氏に依頼。片岡義男氏,松山猛氏、甘糟りり子氏などの署名原稿や、わたせせいぞう氏や小林泰彦氏、穂積和夫氏などのイラストレーションが登場するなど、レジェンドたちによって語られる服飾文化史ともなっている。
【石川次郎氏プロフィール】
エディトリアルディレクター。1941年、東京生まれ。
早稲田大学卒業後に旅行代理店を経て平凡出版株式会社(現マガジンハウス)に入社。
『平凡パンチ』で編集者生活をスタート。その後『POPEYE』『BRUTUS』 『Tarzan』『GULLIVER』などの創刊に関わり、各誌の編集長を歴任。
1993年に退社し編集プロダクションJI inc.を設立。
【Contents】
1. 1945-1950年 貧しい時代でもお洒落がしたかった
2. 1950-1959年 ファッションが動き出した
3. 1960-1969年 ファッションに自由がやって来た
4. 1970-1979年 経済成長が支えたファッション
5. 1980-1989年 おしゃれのエネルギーが頂点に!
6. 1990-2000年 流行はストリートから生まれてくる
7. 2000-2009年 誰もがセレブ気分になれた時代
8. 2010-2021年 ファッションの多様化は続く
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